おそらく、
私の日記史上で最も重要なことを書くね。📖
🌹
昔の私へ。
あの頃のあなたは、
ずいぶん長いあいだ、
「私には何かが足りないんだ」
と思っていたね。
家族とうまくいかない。
友達とも、
どこか深いところではつながれない。
恋人ができても、
安心できない。
知り合いの輪の中にいてさえ、
自分だけ透明人間みたいだった。
笑っているのに、
そこにいない。
話しているのに、
誰にも届いていない。
そんな日が、
何度もあった。
世の中には、
家族が大切で、
友達がいて、
恋人がいて、
休日には誰かと出かけて、
誕生日には祝われて、
困ったときには、
電話できる人がいる。
そんな人生が、
どうやら「普通」らしかった。
私はその普通を見ながら、
ずっと思っていた。
私には何が欠けているんだろう。
どうすれば、
人から愛される人間になれるんだろう。
もっと明るければ。
もっと優しければ。
もっと美人なら。
もっと賢ければ。
もっと素直なら。
もっと我慢できれば。
もっと。
もっと。
もっと。
そうやって私は、
自分という人間を、
何度も修理しようとした。
けれど、
ある日、
ふと思った。
もういいんじゃないかって。
もし私が、
世間から少し外れていても。
人とうまく付き合えなくても。
どこか不器用で。
どこか欠けていて。
誰かにとって、
面倒な人間だったとしても。
それでも私は、
人が泣くところを見て
うれしいと思う人間にはなりたくない。
傷つけられたからといって、
もっと弱い誰かや相手を探して、
自分がされたことを
その人に返すような人間にはなりたくない。
自分が寂しかったから、
幸せそうな人を憎む人間にも。
自分が否定されたから、
自分と違う人を
否定する人間にも。
なりたくない。
それだけだった。
それだけは、なんとなく違う。
その心をずっと手放したくなかった。
世の中には、
自分が苦しかったぶんだけ、
誰かにも苦しんでほしいと願う人がいる。
傷つけられた記憶を、
次の人を殴るための棒にしてしまう人がいる。
そして、
自分が正しい。
自分と同じ人も正しい。
違う人は間違っている。
そう思うことで、
なんとか自分を守ろうとする人もいる。
けれど私は、
そうはなりたくなかった。
私が泣いたぶん、
誰かを泣かせるのではなく、
私が泣いたぶんだけ、
泣いている人に
少しやさしくなれる人間でいたかった。
なぜならその人はある種、私の分身だから。
誰かをみて何故か涙がでることがある。
だから、
あの日の私は決めた。
誰にも選ばれなくても、
私は私を選ぼう。
誰にも必要とされなくても、
私は私を見捨てないでおこう。
誰も味方になってくれなくても、
最後のひとりくらいは、
自分の味方でいよう。
って。
考えてみれば、
私はこの世に、
親を満足させるために
生まれてきたわけじゃない。
親孝行できなかったら
生きる資格がなくなるわけでもない。
友達を100人作るためでもない。
恋人から愛されるためでもない。
世間から、
「立派ですね」
と言われるためでもない。
SNSに幸せそうな写真を並べるためでもない。
誰かから、
「あなたは正しい人です」
という合格証をもらうためでもない。
私は、
私の人生を生きるために、
ここへ来た。
悪の自分と善の自分、どちらも持って。
ただ、
ひとつの命として。
そのことに気づいたとき、
少しだけ、
息ができるようになった。
人と同じじゃなくてもいい。
大勢から好かれなくてもいい。
誰かの理想の娘になれなくても。
理想の友人になれなくても。
理想の恋人になれなくても。
理想の大人になれなくても。
私は、
私の人生から
退かなくていい。
そこにいていい。
不器用なまま。
欠けたまま。
少し変なまま。
ちゃんと、
ここにいていい。
そして、
もし人生の途中で、
心から大切にしたい人に出会えたなら。
そのときは、
全力で愛せばいい。
守ればいい。
転びそうなら手を伸ばして。
疲れているなら、
隣に座って。
言葉がいらないなら、
黙って同じ景色を見て。
悲しいなら、
無理に元気にさせなくてもいい。
ただ、
「ここにいるよ」
と言えばいい。
愛するって、
誰かを自分のものにすることではなくて、
その人がその人でいられる場所を、
少しだけ守ることなのかもしれない。
あなたはあなた。
私は私。
それでも、
そばにいたい。
そんな距離で。
優しい境界を持ちながら。
たとえば、
庭と庭の間にある
小さな柵みたいに。
向こうの花が見えるくらい。
声も届くくらい。
けれど、
勝手に踏み荒らさないくらい。
それでいい。
愛とはきっと、
全部を混ぜ合わせて
ひとつになることじゃない。
別々の人間のまま、
それでも、
あなたの痛みを
増やさないように生きることだ。
私は、
そんなふうに思う。
不完全な私にできることは、
たぶん、
そんなに多くない。
世界を救うこともできない。
すべての人を
幸せにすることもできない。
誰かの悲しみを、
魔法みたいに
消すこともできない。
私にその力がないことが何より私を傷ませる。
けれど、
これ以上、故意に誰かの傷にならないように
生きることはできる。
愛する人を、
できるだけ大切にすることはできる。
泣いている人に、
「泣かなくていいよ」
ではなく、
「泣いててもいいよ」
と言うことはできる。
ひとりぼっちの人の隣に、
何も言わず、
座ることくらいならできる。
それでいい。
人間は、
誰かを救うために
完璧になる必要なんてない。
自分も傷だらけのまま、
誰かにハンカチを渡したっていい。
なんなら、
自分も号泣しながら渡したっていい。
ティッシュなら、
箱ごとでいい。
そういう不格好な優しさが、
案外、
いちばん人を救うのかもしれない。
だから、
昔の私へ。
あなたがあの頃、
誰にも必要とされていないと
思っていた夜。
誰にも愛されていないと
思っていた夜。
誰にもわかってもらえないと
泣いた夜。
本当はね、
あなたは、
誰かに選ばれるのを
待たなくてよかったんだよ。
あなたが、
あなたを選んでよかった。
あなたが、
あなたを守ってよかった。
あなたが、
あなたに、
「今日も生きよう」
と言ってあげてよかった。
他者は自分じゃない。
あなたを完全には理解できない。
けれども、
あの頃のあなたが
自分を見捨てなかったから、
今の私がいる。
今、
大切にしたい人がいる。
笑わせたい人がいる。
守りたい人がいる。
一緒にごはんを食べたい人がいる。
「おかえり」
と言いたい人がいる。
それは全部、
あの日、
誰にも選ばれなかったと思っていたあなたが、
たったひとり、
自分を選んでくれたから。
ありがとう。
本当に、
ありがとう。
よく生きてくれたね。
誰にも拍手されなかった日も。
誰にも褒められなかった日も。
誰にも気づかれなかった日も。
ちゃんと、
今日まで来てくれたね。
偉くなくていい。
強くなくていい。
立派じゃなくていい。
人気者じゃなくていい。
誰かの自慢にならなくてもいい。
ただ、
あなたがあなたの命を
持って生きていてくれたら、
それでいい。
あなたの心を大切にして。
もし今、
これを読んでいるあなたにも、
誰にも選ばれなかったように
感じることがあるなら、
どうか覚えていてほしい。
あなたは、
誰かの子供である前に。
誰かの友達である前に。
誰かの恋人である前に。
誰かの役に立つ人間である前に。
ひとつの命です。
誰にも褒められなくても。
誰にも理解されなくても。
誰にも必要とされていないように思えても。
あなたの命は、
今日も、
あなたの胸の中で、
一生懸命、
明日へ行こうとしている。
それだけは、
どうか見捨てないでほしい。
今日くらい、
自分の味方でいてあげて。
誰にも抱きしめてもらえないなら、
自分の腕で、
自分を抱きしめてもいい。
そして、
小さな声で言ってあげてほしい。
「今日まで、ありがとう。がんばったね」
「明日も一緒にいよう」
って。
あなたは、
誰かに愛されてから
大切になったのではない。
誰かに必要とされてから
価値が生まれたのでもない。
最初から、
ひとつしかない命だった。
最初から、
代わりのない人だった。
だから、
どうか。
あなたの人生を、
あなたのために生きてください。
そしてもし、
愛する人に出会えたなら。
そのときは、
惜しまず愛してください。
守ってください。
笑わせてください。
一緒に泣いてください。
その人の心を、
できるだけ傷つけないでください。
不完全なあなたのままで。
不完全な私たちのままで。
それで、
きっと十分です。
私たちは、
完璧になるために
生まれてきたんじゃない。
傷つけ合わずに、
できるだけ優しく、
今日を明日へ渡していくために
生まれてきたのかもしれない。
だから今も。
誰にも選ばれなかった日のあなたを、
あなた自身だけは、
どうか選んであげてください。
私も、
あの日の私を、
今でもずっと、
抱きしめています。
🌹💫
忘れないでください。
大切なあなたへ💌
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