若いイケメンたちよ。
たまにはスマートフォンではなく、身近なおばあちゃんの手を握ってあげてほしい。
もちろん、いきなり握ってはいけない。
「手を握ってもいいですか」
そう、きちんと尋ねるのである。
恋も介護も、まず同意から始まる。
おばあちゃんの手は、小さくて、やわらかくて、少し冷たいかもしれない。
けれど、その手は、子どもを抱き、ご飯を作り、誰にも見えないところで何度も涙をぬぐってきた手だ。
その手を若い男性がそっと握ると、八十歳のおばあちゃんの中に、十八歳の乙女が一瞬だけ帰ってくる。
頬が赤くなり、
「まあ、やだよ」
と言いながら、手はあまり離そうとしない。
乙女心には、定年がないのである。
これはもう、専門店をつくってもよいかもしれない。
店名は、
「乙女心お預かり処・にぎり屋」
料金は、お茶一杯。
サービス内容は、手を握ること、話を聞くこと、そして昔の恋の話に驚くこと。
「おばあちゃん、そんなにモテたの?」
と聞けば、
「今だって、まあまあよ」
と返ってくるだろう。
人は、年を取ると乙女でなくなるのではない。
乙女心を見つけてくれる人が、少なくなるだけなのだ。
どうか神さま。
若い人には、少しの勇気を。
おばあちゃんには、久しぶりのときめきを。
そして私には、この専門店を本当に始めてしまわない程度の理性をください。
たぶん初日から、予約がいっぱいになるので。
🌹
手を握り
祖母の乙女が
再起動





































































































































































































18:30~翌2:00
















