ある町に、
女の子にデレないことを
「かっこいい」と思っている男の子がいました。
「友達がいつだって一番さ」
「好きなんて言わなくても、あの子にはわかる」
「放っておいたって、ぼくを好きでいてくれるよ」
男の子は、そう信じていました。
女の子はいつも笑って、
「大丈夫」と言いました。
けれど本当は、
ちっとも大丈夫ではありませんでした。
一粒。
一粒。
一粒。
女の子は見せられなかった涙を、
心の奥の小さなコップにためていきました。
男の子には見えません。
泣かない人は強いのではなく、
誰にも見つけてもらえない場所で
泣くのが上手になっただけなのです。
やがてコップからあふれた涙は、
水たまりになり、
川になり、
とうとう大きな海になりました。
女の子は最後に、言いました。
「あなたを嫌いになったんじゃないよ。
あなたを好きなままの私でいることに、
もう疲れてしまったの」
そして涙の海の向こうへ、
ひとりで歩いていきました。
男の子は慌てて叫びました。
「待って。ぼくも好きだったんだ!」
けれど海は、返事の代わりに
彼の靴をそっと濡らしただけでした。
好きという言葉は、
何度言ってもすり減りません。
すり減ってしまうのは、
言ってもらえる日を待ち続けた心のほうです。
「デレたら負け」だと思っていた男の子は、
とうとう最後までデレませんでした。
そして勝ったつもりのまま、
いちばん大切な女の子を失いました。
女の子が欲しかったのは、
いつも一番に選ばれることではありません。
ただ、ときどきでいいから、
後回しにされない一日が欲しかったのです。
今も男の子は海辺に座り、
言えなかった「好き」を
両手いっぱいに抱えています。
けれど、渡したかった人はもういません。
愛されている安心に眠っているうちに、
愛してくれた人の心が
朝を諦めてしまうことがあるのです。
🌹
私はどうかな。
あなたの永遠にしてくれますか?
#明日出勤です #本日出勤です #雑記





























































































































































































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