ある町に、
失敗するたび、
くろい石を投げられる女の子がいました。
「キッショ」
「やば」
「おまえが悪い」
石を投げた人たちは笑いました。
まわりの人まで、つられて笑いました。
女の子は石を拾い、
ひとつ残らず自分のポケットに入れました。
だって、みんなが笑うのなら、
きっと自分が悪いのだと思ったからです。
ポケットは、どんどん重くなりました。
とうとう女の子は、夜の道に座り込みました。
「わたしなんか、いてもいなくても同じだよ」
「いなくなったって、何も変わらないよ」
すると、左右ちがう靴下をはいた
小さな夜鳥が飛んできました。
「その石、どうして君が持っているの?」
「わたしが悪いから」
夜鳥は石をひとつ拾い、首をかしげました。
「これは君の悪さじゃないよ。
誰かが君に投げた、乱暴な言葉だ」
「でも、みんな笑っていたよ」
「十人で月を石ころだと言っても、
月は月のままだよ。
人数は、正しさの証明にはならないんだ」
「でも、わたしは失敗したの」
「うん。失敗はした。
だけど失敗は、君という本の1ページ。
本の題名ではないよ」
夜鳥は胸を張りました。
「そもそも失敗しないのは、
何もしない銅像くらいさ。
その銅像だって、毎日ハトに頭を貸しているけどね」
女の子は、ほんの少しだけ笑いました。
それから二人で、
ポケットの石を一つずつ地面に置きました。
「これは、あの人が言った言葉」
「これは、みんなに笑われた日の痛み」
「これは、勝手に悪者にされた悲しみ」
女の子は、起きたことを紙に書きました。
そして一人では抱えず、
自分を守ってくれる人へ渡しました。
逃げてもいい。
場所を変えてもいい。
助けを呼んでもいい。
火事の家から逃げる人を、
弱虫とは呼ばないのです。
町は一晩では変わりませんでした。
それでも女の子は、
くろい石を自分の罪として
持ち歩くことをやめました。
世界を変えられるかどうかで、
命の値段は決まりません。
生きるかどうかを、
いちばん傷ついている夜に決めなくていいのです。
今日の女の子に必要なのは、
反省でも我慢でもありませんでした。
笑われた場所から離れ、
朝まで守られることでした。
あなたは、悪い子なのではありません。
失敗したことがあって、
ひどい言葉に傷つけられた子です。
だから今夜は、
自分を罰するのではなく、
自分を助けてあげてください。
あなたは、
笑われるために生まれたのではありません。
もう、守られる側に戻っていいのです。
🌹あなたにはあなたが活きる環境がある。
#明日出勤です #本日出勤です #雑記






























































































































































































20:00~翌4:00



















