昔のスターは、夜空の星だった。
きれいだけれど遠い。
こちらが泣いても笑っても、たぶん光るだけ。
ところがアイドルは、星に時刻表をつけた。
🎀「この日、この場所に来れば会えます」
これは、とんでもない発明だと思う。
歌が聴けることより、
同じ空気の中にいられること。
名前を呼ばれるかもしれないこと。
昨日より少し元気になった自分を、
見せに行けること。
人は「いつか」だけでは、
なかなか生きられない。
けれど予定表に小さな丸がひとつあると、
その日まで歯を磨き、電車に乗り、
なんとか生き延びる。
推しとは、
未来に置かれた、
待ち合わせ場所なのかもしれない。
もちろん、会いに行くには努力もいる。
服を選び、髪を整え、
鏡に向かって
「今日の私は大丈夫」と言い聞かせる。
鏡は黙っている。
そこはウィトゲンシュタインより無口である。
そして会えた時間は短い。
「ずっと応援しています」
家で練習した言葉は、本人を前にすると、
「あっ……あの……実在してる……」👤💦
になる。
知性は入口で預ける仕組みらしい。
それでも帰り道、心は少し軽い。
会いに行けるアイドルが発明したのは、
近さだけではない。
「また会える」という希望だ。
人間は、希望だけでは食べられない。
けれど希望がなければ、ご飯の味まで薄くなる。
だから今日も誰かが、遠くの星ではなく、
会場にいる小さな光へ会いに行く。
そしてアイドルもまた、
会いに来てくれる人の存在によって、
アイドルでいられる。
会いに行けるとは、
一方的に憧れる仕組みではない。
「あなたが来てくれたから、私はここにいる」
そう確かめ合う、発明なのだと思う。
🌹
推しに会い
言葉は消えて
顔で語る
#明日出勤です #本日出勤です #雑記
































































































































































































18:00~翌2:00




















