私は経営学の森で、
ヘンリー・ミンツバーグという人を見つけた。
名前だけ聞くと、
ミント味のハンバーグを発明した人にも思える。
けれど実際は、カナダの経営学者。
マギル大学で、組織や戦略、経営する人の仕事を長く研究してきた、世界的な「経営の観察者」である。
昔の経営学では、管理職とは、
静かな部屋で計画を立て、部下に指示を出す人だと思われていた。
ところが彼は、実際の管理職をじっと観察した。
すると現場では、
電話が鳴る。
相談される。
問題が起きる。
誰かが機嫌を損ねる。
会議が予定より長い。
つまり経営者は、
優雅に未来を考えているというより、
次々に飛んでくるボールを、
落とさないよう受け続けていた。
ミンツバーグは、経営とは単なる計画ではなく、情報を集め、人をつなぎ、交渉し、不完全な状況で決断する仕事だと示した。
そして戦略も、
最初から完璧に作られるとは限らないという。
小さく試して、
失敗して、
思いがけずうまくいった方法を育てる。
そうして後から振り返ると、
そこに道ができている。
彼は、こうした計画外から育つものを
「創発的戦略」として考えた。
私は少し安心した。
経営を学ぶには、
最初から偉そうな顔で難しい言葉を並べなくてもいいらしい。
まずは現場を見る。
人を見る。
昨日より少し良かったことを見つける。
どうか私が、
美しい計画書だけを信じるのではなく、
目の前で困っている人の小さな声を聞けますように。
経営とは、数字の城を建てることではなく、
人が安心して働ける小さな屋根を、
毎日修理することなのかもしれない。
私もこれから、ミンツバーグを知ってみる。
経営学の森へ入ったばかりだけれど、
ひとまず迷子になったら、
🙄「現場はどちらですか」
と聞けばよさそうである。
たぶん社長も、だいたい迷子だ。👤💦
🌹
戦略を
立てたそばから
電話鳴る
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