最近は、お家を守る旦那さんと、外で働く奥さんの組み合わせも、ずいぶん自然になった。
もしかして女性は「コミュニケーションの生き物」だから、社会へ放つと強いのだろうか。
そこで量子力学で引き寄せる前に、統計を観測してみた。
すると、主流になったのは「夫婦の役割逆転」ではなく「共働き」だった。
2025年、日本の雇用者共働き世帯は1,254万世帯。夫が働き妻が無業の世帯358万世帯の約3.5倍。
令和の妻は夫を家に収納したのではない。
二人とも働いていた。
どうやら財布が、
「一馬力では少々心細い」
と、緊急記者会見を開いたらしい。
では、女性は本当にコミュニケーション能力が高いのか。
男女の心理的な差は平均すると小さく、その85%が「小さい」または「ごく小さい」差だった。
会話研究でも、女性は相手との関係を大切にする言葉をほんの少し多く使う傾向はある。けれど、「女は話す生き物、男は無口な岩」というほどの差ではない。
無口な女性もいれば、説明書より長く話す旦那さんもいる。
つまり、女性が外で働くようになったのは、舌に高性能エンジンが搭載されているからではない。
教育や働く機会が増え、家計の事情も変わり、夫婦が「性別」ではなく「得意・収入・体調・夢」で担当を決められるようになったからだと思う。
社会が変えたのは男女の本能ではなく、選べる道の数なのだ。
妻の仕事が伸びるなら妻が前へ。
夫が料理や家事を得意とするなら夫が家へ。
途中で交代したっていい。
家を守る人は「無職」ではない。
総務・経理・清掃・在庫管理・危機管理を兼任する、ボーナスの出ない管理職である。
これからの夫婦は、どちらが養うかではなく、二人の人生がいちばん豊かになる配置を考える小さな会社。
名刺にもエプロンにも、性別欄はいらない。
必要なのはただ一つ。
お互いへの「ありがとう」欄だけである。
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