むかしむかし、
「お母さんは好きでいなければならない国」に、
ひとりの女の子が住んでいました。
お母さんは「あなたのため」と言いながら、
着る服も、使う時間も、歩く道も決めました。
女の子が「うん」と答えるたび、
心の中の自分は、どんどん小さくなりました。
ある夜、女の子は友だちに打ち明けました。
「私ね、母が嫌い」
友だちは驚きもせず、言いました。
「そっか。私もだよ」
「……そんなこと、言っていいの?」
「全然大丈夫。独立しようぜ」
女の子は思わず笑いました。
独立なんて革命みたいな響きなのに、
二人が持っていたのは剣ではなく、
貯金箱と不動産サイトと、温かい紅茶だけでした。
嫌いという気持ちは、悪者ではありません。
何度も傷ついた心が、
「これ以上、私を傷つけないで」
と鳴らす、小さな非常ベルなのです。
独立とは、お母さんを倒すことではありません。
自分の人生の鍵を、
自分のポケットへ取り戻すこと。
今日すぐ家を出られなくても大丈夫。
百円を貯めること。
安心できる人に相談すること。
自分でひとつ決めること。
嫌なことに、小さく「嫌」と言うこと。
その全部が、
〈わたし王国〉をつくるレンガになります。
「最初の法律は、何にする?」
友だちが尋ねました。
女の子は少し考えて、答えました。
「幸せになるのに、誰の許可もいらない」
「いいね。あとは紅茶を濃いめにすること」
二人は顔を見合わせて笑いました。
母が嫌い。
それでも、全然大丈夫。
母を好きになれない自分まで、
嫌いにならなくていいのです。
誰かを見捨てるためではなく、
もう自分を見捨てないために。
さあ、独立しようぜ。
あなたの国の空は、
あなたの好きな色にしていいのだから。
🌹当たり前のことなのに迷うのは人間の良さよね。😌☕️






























































































































































































20:00~翌4:00


















