私は、道端で突然言われる
「キミ、可愛いね」が、あまり好きではありません。
耳にはどうしても、
「キミ、押せばいけそうで可愛いね」
「キミ、暇そうで可愛いね」
「キミ、僕を拒絶しなさそうで可愛いね」
と、自動翻訳されてしまうのです。
翻訳機の性能が悪いのでしょうか。
いいえ。たぶん経験値が高すぎるのです。
もちろん、道で声をかけること自体が、すべて悪いとは思いません。
清潔な身なりで、相手の都合を考え、丁寧に話しかけ、断られたら潔く去る。
そこまでできるなら、
ひとつの出会い方なのでしょう。
けれど、自分の服装にも振る舞いにも無頓着なまま、知らない女性の進路をふさいで、
「ねえ、これから暇?」
と聞く人がいる。
こちらは暇なのではありません。
あなたに使う時間が、
予定表に存在しないだけです。
女性は道端に置かれた
無料サンプルではありません。
誰かの恋人かもしれない。
誰かの娘かもしれない。
そして何より、
誰のものでもない、ひとりの人間です。
声をかける自由があるなら、
無視して歩き去る自由もある。
褒めたつもりでも、相手が身構えたなら、
そこには敬意が足りなかったのだと思います。
本当の「可愛いね」には、
相手を手に入れたい気持ちより、
相手を怖がらせない心が先にあるはずです。
だから私は今日も、
突然の「可愛いね」に会釈だけして歩きます。
褒め言葉はいただきます。🙏
あなたは、いただきません。
それも愛、です。
🌹
ナンパ前
鏡と礼儀
連れてこい
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